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ロングライフ牛乳でプリンを焼いてみた

オーブンで蒸し焼きにします

 プリンは身近な材料で簡単に美味しく作れます。マレーシアでも屋台で売っていたりしますが、自分で作れてしまうのでトライしてみてはいかがでしょうか。
 ただ乳製品貧国のマレーシアでは、普通の生乳は割高でパックのロングライフ牛乳(LL牛乳)が普及しています。これで日本と同じプリンが焼けるかな?

原料

 材料(100㏄プリン型11ヶ分)
牛乳…500cc(よく見る銘柄です)
卵…6ヶ(Bサイズ)
砂糖…300g
バニラ・エッセンス…少々
バター or  油脂少々

期限

 使ったLL牛乳は DUTCH LADY というよく見かける銘柄。一応マレーシアのプロダクトのようだ。でもマレーシアで販売される牛乳の9割はオーストラリアなどからの輸入だというので、加工がマレーシア企業ならマレーシアプロダクトと表記できるのかな?
 賞味期限が2023年10月の日付。購入したのが4月なので少なくとも半年以上は保存できるみたい。日本で賞味期限の短い生乳しか使ったことがなかったので、この長期保存性は驚異ですね。味的にはどうなんだ?
 ちょっと飲んでみると ??? 以前ローファット牛乳でグラタンを焼いたらコクが無くてがっかり。今回のLL牛乳は Full Cream Milk とやらで、成分的には生乳と同じなのだろうが微妙に薄味ですね。

 LL牛乳を解説する森永乳業のサイト に移動します

バター
筆で塗るとやりやすい

プリンの型(なければガラス容器や陶器でもOK、ただし薄い使い捨てアルミ容器は熱が直に伝わりスが入りやすいのでオススメできません)に溶かしバターを塗ります。味には関係しませんが、食べる前にパカッと容器から外すには必要です。味に関係しないので、マーガリンや油脂系スプレッドでもOKです。

②砂糖300gのうち80gを小鍋に分け、少し呼び水を加えて加熱しカラメルを作ります。
 火にかけていくと砂糖がカラメル化して煙が出てきますので、火から外して余熱でカラメル化していく様子を見ます。適当な濃さになったら湯をいれて温度を下げ、カラメル化を終わらせます。この時湯がはねやすいので注意。※目安は濃い茶色ぐらい。薄いより濃いほうが良い。濃くてもプリン液とあわさると薄まりますので。
 

カラメル・ソース
湯を投入、濃い目でよいが焦がしてはいけません

➂プリン液を作ります。
 鍋に牛乳と残りの砂糖を入れて加熱。50℃~60℃くらいに温めます。本物のバニラビーンズを使う場合はここで投入し、香りづけ。よく溶きほぐした卵(泡立てないように)を温めた牛乳に入れ、よく混ぜます。
 ※ 牛乳はあまり高温にしないこと。あまり熱いと、溶き卵を入れた時固まってしまいますので。

卵
こす
プリン液をこします、滑らかな仕上がり
には不可欠。完全にこせなくてもOK。
ヴァニラフレーバー
ここでバニラ・エッセンス投入
加熱するのでバニラ・オイルの方が良いけど

④プリン型にプリン液を入れます。焼くと目減りするの多めに入れても良いが、こぼさないように気をつけます。
 お湯を少し張ったプレートに型を並べ焼きます。温度・焼き時間は型の大きさ、オーブンのクセによります。今回は190℃で40分にしてみました。プリン液の表面が乾き、少しふくらんだらクシを刺してみましょう。プリン液がついてこなければ完成。

そそぐ
ちょうど型11ヶ分
焼く
焼いています、ワクワク
完成
焼き上がり、右上のはパンプディング仕立て

 1つだけパンとレーズンを入れてパンプディングにしました。お好きならもっと仕込んでも良いですね。粗熱をとったら冷蔵庫で冷やします。

試食1
なかなか良い感じ、右のは内部を見るため
切ってみました

 冷やしたら表面の縁が固まっているので、ナイフを一周させて切ります。縁からナイフを入れて、少しひねるとプリンと型の間に空気がはいりますので、皿の上で型をひっくり返すとプリンとカラメル・ソースがパカッとでてきます。

試食2
ちょっとピンぼけ、でも内部に穴が無い
のが分かりますか?

 表面に少し穴がありますが、内部はなめらかでスが入っていません。
 「ス(鬆)が入る」とは高温で加熱しすぎて、水蒸気の抜ける細かい穴が発生し、ボソボソの食感になる失敗のこと。
 では低温で焼けばいいかというと、こんどは固まらなかったりします。型の厚さ・素材、オーブンのクセがあるので試行錯誤が必要な部分です。

 試食するとなめらかで濃厚な食感、プリン本体とカラメル・ソースのバランスも好し。そのまま飲むとちょっと?なLL牛乳でしたが、プリンに使うにはOKです。
 初めて使うオーブンで作りましたがパーフェクトに近いできと自画自賛、手前みそ、自己満足の極み。
 ところがとんでもない誤算がありました。

ヴァニラ商品
やはりこのレベルを使わなければダメ?
高級スーパーのヴァニラ商品

 プリンの主材料の牛乳、卵、砂糖は比較的安価な物です。それらで作られたプリンがそこそこの値段で売られるのはヴァニラの香りのため。でも本物のヴァニラ・ビーンズ高いです。特にここ10年くらいで3倍以上に高騰。
 トラタロウも人様に差し上げるプリンは奮発して本物を使っていましたが、自家用は安いエッセンスを使用。だって使う量によりますが牛乳、卵、砂糖代よりヴァニラ代のほうが高いですから。
 今回は2.8リンギット(約¥84)で買った Vanilla Flavour とやらを使用。いちおうヴァニラみたいな香りだったのだが、加熱したら吹っ飛びまして、香りゼロのプリンとなりました。
 それなりに美味しいけれど、物足りない。やはりヴァニラをけちってはいけませんね。

 コスト計算
牛乳 500㏄ 3.3リンギット(¥99)
砂糖 300g 0.9リンギット(¥27)
卵 Bサイズ6ヶ 2.6リンギット(¥78) 計6.8リンギット(¥204)÷11=¥18.5
 バター、ヴァニラフレーバー代入れてもプリン1ヶ¥19ぐらい、安!
 でもヴァニラ・ビーンズを四分の一カットいれたとしたら倍になります。

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