年中夏で季節感に乏しいマレーシアでは各宗教の行事が季節感代わりです。今年もディパバリ(ディワリ)のシーズン到来。ヒンドゥー教の宗教行事ですが、インド人のお買い物シーズンでもあり、各地のインド人コミュニティではディパバリ・セールが開かれるのです。
クアラルンプールでは2002年から続くディパバリ・カーニバルが最大のセール会場。大勢のインド人がやって来る会場に行ってみました。
ディパバリはどんなお祭りかな?
「光の祭り」と呼ばれ、インド古代叙事詩『ラーマーヤナ』を起源とします。ヴィシュヌ神の化身たるラーマ王子が、さらわれた妻シータ(ラクシュミー神の化身)を奪回し、悪を打倒したことを祝います。
ディパバリ時期は財貨の神ラクシュミー神が現れるとされます。このためディパバリ時期の買い物は縁起が良いとかでインド人のお買い物シーズン。クアラルンプール市内のモールではディパバリ・デコレーションが飾られ購買意欲を盛り上げます。



ディパバリ・カーニバルへの行き方は?
今年で23回を数えるディパバリ・カーニバル開催地はKL中心部から15Kmほど南下したBukit Jalil 。National Sports Complex の駐車場Bに作られた特設会場で行われます。
LRTスリ・プタリン線の Bukit Jalil 駅に隣接しているのでアクセスは良好。Masjid Jamek 駅を基準にすると10駅目、所要約30分、タッチ・アンド・ゴーカード使用で3.4リンギッ(¥119)でした。




日曜日に行こうとしたらスコールが来たので月曜日に延期。午後3時ごろ着くが降りる人もまばらで、イベントの雰囲気はゼロ。
でも安心、インド人は買い物に来るのでほとんどの来場者は車で来ています。駐車場は満車でした。
昨年はスタジアムで中国人の人気歌手のコンサートが開催されていたので、駅周辺は華人だらけ。インド人のイベントじゃなかったの?と困惑しました。
インド人お買物天国・2024 ディパバリ・カーニバルに行ってみた に移動します

会場テント外からインド人だらけ
販売のメイン会場は巨大テントですが、テント外にも飲食関係のブースが並びます。来場者はほぼインド人で、飲食物もインド系がほとんど。インド音楽が鳴り響き「ここだけインド」です。


インド菓子も売られていますが、マレーシアのそれはインド本国で食べる物より美味しい。実はインド本国の菓子は強烈な甘さで、甘党のトラタロウでも2つは食べれないほど。マレーシアで売られるインド菓子は甘さがだいぶ抑えられ、日本人の味覚にもOKです。


ここでインド菓子を食べるなら ジャレビー( Jalebi )がオススメ。油で揚げた生地を蜜に漬けた物で、インド人街ならどこでも売っていますが、揚げたては格別に美味しいのです。


巨大テント内はこんな感じ
テントは長さ100m以上、幅20mくらい。5本ほどの長い通路が設けられ両側にブースが並ぶ。会場見取り図を見ると300を越える店があるようです。




服飾・装飾がメインです
男物もありますが、メインは女性服飾・宝飾。サリーのような民族衣装、パーティドレスも見ますが、多くは普段使いのインド服。


インド人街のひとつマスジット・インディアでは、財産保全にもする金製品・宝石店が軒を連ねています。ここでは普段使いのアクセサリーが主です。




ヒンドゥー教の神様商品
インド人の全員がヒンドゥー教徒ではありません。特にマレーシアに住むインド人は南インドをルーツとするタミル系が多く、キリスト教徒も多いのです。
それでもかなりがヒンドゥー教信者であり、ここにも神様商品が多いのです。ヒンドゥー教は多神教で多くの神々がいますが、やはり人気のある神様商品が多いですね。

知恵と商売の神なので商店でよく見る。
右下に従者のネズミがいます。


テント内の一角に祭壇が設けられクリシュナ神が祀られていました。この神もヴィシュヌ神の化身であり、悪魔ナラカースラを討った故事もディパバリの由来のひとつです。
クリシュナ神はフルートを持った青年、赤ん坊・少年の姿で描かれる人気神です。




平日の昼間なのにそこそこ買物客はいました。土日だとすごく混みそうです。
99.99%インド人ですが、華人(中国系)を1人見ました。マレー系は売り手に少しいましたが、買物客には見かけません。
インド好きトラタロウには楽しい空間でした。
ブランコ式の椅子にそそられましたが、狭いマンションには無理ですね。

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