年中夏で季節感に乏しいマレーシアですが、各民族の祭りが季節感の代わりです。先だって中国の年中行事のひとつ中秋節がありました。KL中心部にあるチャイナタウンでイベントがあるみたいなので行ってみました。すると最近よく見かけるマレー熊のキャラも登場していました。
中秋節とはなんでしょう?
中国で旧暦(農暦)8/15に行われる秋の豊作を祝う行事でした。家族円満のシンボルである満月を見ながら月餅をいただきます。
台湾・韓国・ベトナムなど中国文化の影響が強い国々にも伝わりました。
日本では「中秋の名月」という言葉があるとおり、月見団子・ススキなどを供えて観月をする行事になりました。
旧暦は西暦に換算すると毎年微妙に変化するので、今年の中秋節は10/6(月)です。

この時期が近づくと華人(中国系)顧客が多いモールやスーパーでは中秋節の飾りつけをする所もあります。モチーフは「ウサギ」。日本では「月に住むウサギが餅をついている」と言われます。中国の民間信仰道教では、不老不死をつかさどる女神西王母のために月のウサギ(玉兔 or 月兔)が不老不死の薬を作っていると言われるのです。


ここで売られるのが多種多様な月餅。中国を代表するお菓子ですがこの時期にはすごい数が売られます。ちなみに「餅」は中国語では小麦製品を意味します。




チャイナタウンでイベントがあるみたい

9月下旬にKLチャイナタウン前を通ると中華門にイベント開催のバナー。
10/4(土)午後6時から。何をやるか不明だが行ってみましょう。


当日チャイナタウンに行ってみると大通りが交通規制され、中秋節とは縁もゆかりも無さそうなキャラクターがいました。マレーシアの観光客誘致キャンペーン「Visit Malaysia」の公式キャラ、マレー熊の男の子 Wira(勇者・英雄)と女の子 Manja (甘えん坊)です。


どうやら中秋節イベントと Visit Malaysia キャラをコラボレートさせたみたいです。
しばらくすると路上に銅鑼や太鼓の音が響き、ドラゴンダンスとライオンダンスのチームがやってきました。どちらも中国旧正月の時期に披露されるおめでたい出し物。特に「邪を払い福を招く」ライオンダンスは新年会や店舗のオープンセレモニーに不可欠。




交通規制された通りの中央では舞台が設置されています。



舞台では地元華人有志の演芸が披露されます。






まだまだ演芸披露は続くようですが、暗くなってきたので撤収です。
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