マレーシア人口の7%がインド系です。キリスト教徒もいますが多くはヒンドゥー教徒で、クアラルンプールにも寺院があちらこちらにあります。今年は10/20(月)がヒンドゥー教のお祭りディパバリで、インド人が多い地域で盛大に祝われました。この時期はインド系のお買い物シーズンでもあり、繁華街はディパバリのデコレーションにあふれます。
街がディパバリに染まります
9月の末ごろからあちらこちらで家庭用ディパバリ飾りが売られだします。善なる神(光)が悪(闇)を打ち倒した故事を祝ったのがディパバリの起源。光を象徴する「オイルランプ」をモチーフとした飾りが多いですね。


銀行や保険会社など直接関係なさそうな業界の支店にもディパバリ飾り。インド系は華人(中国系)に次いでお金を持っている重要な顧客ですから。


ディパバリおめでとうバナー

バナーやポスターにディワリ(Diwali)と書いてあることもありますが、これはヒンドゥー語でインド北部などの表現。
ディパバリ(Deepavali)は古代インドのサンスクリット語に由来し、マレーシアに多い南方系インド人(タミル人)はこちらを使うとか。
ディパバリが近づくとインド人コミュニティでは演芸大会が開催され、祭りへの気分を盛り上げます。
マスジット・ジャメに近いリトルインディアのひとつ、レブアンパン通りの演芸大会です。



ブリックフィールズなどインド人商店街ではディパバリセールを開催。インド人向けの宝飾・服飾店が多いマスジット・インディア通りもディパバリセール真っ最中。
最大のセールが前回紹介したディパバリ・カーニバルです。
2025 インド商品展 ディパバリ・カーニバルに行ってみた に移動します。



※ 昨年ここで大変な事件が発生しました
クアラルンプール道路陥没事故現場に出くわしてみた に移動します
主要モールのディパバリ・デコレーションを見てきました
イスラム教徒の大祭ハリラヤ・プアサ、華人の旧正月春節などでKL市内のモールがデコレーションを競います。ディパバリの時期も前二者ほどではありませんが、デコレーションが飾られるのです。
コーラムという着色米粒で描いた砂絵の一種が多いですね。主要なモールのディパバリ・デコレーションを見てみました。
※ 昨年のディパバリ・デコレーションの様子はこちら
2024 ディパバリ(ディワリ)デコレーションを見に行ってみた に移動します。
① メガモール
ミッドバレーにあるイオンも入っている巨大モール。毎年色鮮やかなコーラムを展示します。



② パビリオン
繁華街ブキビンタンにあるクアラルンプールを代表するモールです。大きなコーラムを作りましたが、上の階から見下ろすとキレイに見えます。



「光の祭典」と呼ばれ、光を表すランタンやオイルランプがデコレーションに使われる。


③ ベルジャヤ・タイムズスクエア
ブキビンタンの南側にあるモール。今年のテーマは孔雀でした。孔雀はけっこう悪食で蛇や毒虫まで食べてしまうため「悪を倒す」存在とされます。

マレーシアに多いタミル系(南方系インド人)の多くが信仰するのがムルガン神(シヴァ神の息子)。その乗り物が孔雀なため人気があります。


インド人の集団が記念撮影。この時期はインドからの観光客も多いのですが、この人たちはマレーシア人かな。インドからの女性観光客はインド服を着ていることが多いが、マレーシアのインド女性はあまりインド服は着ませんので。


④ スリア KLCC
ペトロナス・ツインタワーの下に入っているモール。今年は巨大な花とコーラムを組み合わせました。



デコレーションを背景に踊りの動画を撮っていたコンビ。どこかで配信するのかな?


ファーレンハイト88
パビリオンの向かいにあります。今年は象をモチーフ。知恵・忍耐・忠誠のシンボルです。
ヒンドゥー教人気の神様ガネーシャ神も象の顔ですね。





⑥ ガーデンズモール
メガモールに隣接する高級志向モール。ここは他の行事ではそれほどでもないが、ディパバリ・デコレーションには毎年力を入れています。経営陣がインド系なのかな?





ディパバリの前夜・当日の夜はインド系居住区では盛大な花火大会です。マレーシアの三大民族マレー系、華人系、インド系はかならずしも仲が良くありませんが、お祭りでの花火好きは共通しています。


ディパバリ当日の朝、ヒンドゥー教徒は寺院にお参り。ヒンドゥー教の聖獣牛がいたりします。
※ 昨年の様子はこちらです
2024 クアラルンプールのディパバリ(ディワリ)を感じてみた に移動します
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