マレーシアのムスリム(イスラム教徒)最大のお祭りがラマダン(断食月)明けのハリラヤプアサ。その後半あたりに行われるの行事にオープンハウスというものがあります。本来は各家庭が友人・知人・親戚・ご近所の人などを招きご馳走をふるまうのですが、王室・首相・政治家が開催したりもします。今年はコミュニティのオープンハウスに遭遇したのでレポートします。
今年のオープンハウスは縮小傾向
毎年KL中心部にあるマレー系の居住区カンポンバルで政治家が開催するオープンハウスに参加していました。ところが今年は開催のバナーが出ません。調べてみるとアンワル首相が昨今の中東情勢を鑑みオフィシャルなオープンハウスの中止と政治家の主催するそれの自粛を求めていました。


カンポンバルで開催されていたオープンハウスは、ここを地盤とする有力政治家ジョハリ・ガニ氏(Johari Abdul Ghani 現・投資貿易産業大臣)の主催で様々なマレー料理が体験できました。今年は前述の理由で無さそうです。


※ 2025 政治家のオープンハウスに行ってみた に移動します。
コミュニティのオープンハウスに遭遇
去る4/11(土)の朝、自転車でクラナ・ジャヤ線アジアジャヤ駅近くの業務スーパーに行きました。その近くに古くからある華人コミュニティと繁華街・モールを探索していました。
北の方に金色のモスクのドームがあったので行ってみるとテントが張られて、なにやらお祭りの雰囲気。入口で何の行事か聞くと「オープンハウスだよ、Free(無料)だから食べていきな」と招かれます。


主催者の名前やポスターは無く、コミュニティのオープンハウスみたいです。おそらく地域の有力者達が寄付をしているのでしょう。そのような有力者はたいがいメッカ巡礼にも行ってますので「ハッジ」と呼ばれ尊敬されます。


オープンハウスは宗教行事ではないので誰でも参加可能。この地域は華人(中国系)も多いのでチラホラ参加していました。


ここはクアラルンプールの境から1Kmほど入ったスランゴール州の地区。まあKLは南北20Km、東西10Kmほどと狭いので、ちょっと走るとスランゴール州に入ってしまいます。KLの面積は東京23区の4割程度しかありません。
どんな料理があるのかな
基本イスラム教徒の集まりなので、出される料理・お菓子はすべてマレー系の物でハラール(ムスリム飲食可)食品。マレー系、華人系、インド系の3大民族が住むマレーシアですが、宗教上の食物タブーがあるためあまり他民族の料理は食べない傾向にあります。日本人は何を食べてもOKなので選択肢が広いですね。


政治家のオープンハウスの料理はすべて雇われた業者の出張サービスでしたが、ここは住民有志のボランティア活動みたい。




盛大に煙を上げているのがサテ焼き場。マレーシア風の焼き鳥で、ピーナッツソースでいただきます。


裏方のおねえさんがクトゥパの準備。米を葉に包んで茹で上げたご飯で、お祭り食品の代表。市松模様に編まれたクトゥパ包みはハリラヤプアサのシンボルにもなっています。






トラタロウもご馳走になりました。でもここに来る直前に華人屋台でカリーラクサ食べてしまい満腹状態。
なんとかこれだけいただきます。
① ロジャッ…揚げ豆腐と野菜をピーナッツソースでいただく。これはインド系ムスリム料理だが、フルーツをあしらったデザート系もあります。ROJAKと書きますが、末尾のKは発音しません。
② サテ…前述のマレー風焼き鳥。
③ チェンドル…マレーシアを代表する冷菓。削り氷に具をのせてココナッツミルク、ヤシ砂糖などでいただきます。緑の細長い物はパンダンのゼリーで、これがないとチェンドルと呼べません。



ご来場の地元民



モスク内のホールも飲食会場になっていました。ハリラヤプアサは帰省のシーズンなので、故郷を連想させるカンポン(農村)の絵が飾られています。
※2011年に600万人だったKL首都圏人口は今や800万人を超えています。増加分のかなりが地方からの流入なのでしょう。ハリラヤが始まると帰省者が多いためかKL市内の道路はガラガラでした。


内部会場でもお菓子やフルーツを配っていました。


今年はオープンハウス訪問は無しかと思っていたら、ひょんなことから可能になりました。来年はどうなりますかね。

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