春節は中国起源のお正月です。日本は正月を新暦(西暦)に変えてしまいましたが、中国やその影響が強い東南アジア諸国・韓国などでは未だに旧暦で祝います。今年は2/17が春節で1ヶ月前ぐらいから街はお正月モードに入りました。華人人口が4割ほどもいるクアラルンプールでは特に盛り上がります。KLの春節風景をレポートしてみました。
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街が赤く染まる春節の飾りです
クアラルンプールのあちらこちらに華人のコミュニティがありますが、KL北西部のクポンバルもそのひとつ。土日に開かれる朝市には大勢の華人が買い物に訪れます。春節の前には様々な飾りが売り出される場所。

春節飾りはとにかく赤い。赤は邪気や魔を払うパワーを持ち、幸運や繁栄のシンボルなのです。


赤地に金でおめでたい文言が書かれた飾りが人気。春聯(しゅんれん)と呼ばれる物ですが、7文字で対になる対聯(たいれん)もあります。


うま年なので馬が飾りにも多用されています。






縁起物も販売されます
干支の絵やおめでたい文言が書かれた赤い封筒は紅包(ホンバン、アンパオ)と呼ばれるお年玉袋。日本と違うのは額は少ないがお世話になった人に幅広く渡されます。この時期は商店でもサービスで袋をくれたりしますが、トラタロウも中国人だと思われたのかもらいました。


紅包袋プレゼント




おめでたい食べ物
日本でもおせち料理があるように春節でもおめでたい食べ物があります。


近年は寿司の普及でありになりましたが、昔は生の魚はほとんど食べなかったでしょう。例外は魚生(イーサン、Yee Sang)という春節の風習。刺身(ほとんどサーモン)と野菜・薬味を混ぜた物。大勢で混ぜ、持ち上げ、落としてから食べるというマレーシア華人社会独特の風習です。

春節の時期のみの独特のお菓子が年糕(ニェンガオ)。米粉と砂糖で作る蒸し菓子ですが、スーパーなどで売られる簡易版とバナナの葉を器に長時間蒸して作る伝統版があります。


中国語でみかんを意味する「桔」は「吉」と同じ音なのでおめでたい食品の代表。様々なみかんが販売されますが、正直言って日本のみかんの足元にも寄れない味。そのなかで柚子と呼ばれるポメロの一種は美味しい。実だけでなく皮も砂糖煮にすることもできますがマレーシア人は作らないのかな。


春節の贈り物セットが売られますが、中身はだいたい食べ物。高級セットはツバメの巣、アワビ、ナマコ、酒はVSOPと高い食物を組み合わせています。


各種催し物

春節期間中にモールなどでは関連する催し物が行われます。その中で???なのが財神(cái shén)。英語表記だと God of Prosperity は中国文化圏の福の神で、旧暦正月5日にやってくるとか。金運・財運をもたらし、商売繁盛、招福と中国人好みですね。
新年歌という春節の歌のジャンルがありまして『財神到』『財神老爺下凡了』など財神の歌も多いのです。YouTube などで聴けますが楽しい歌が多くてオススメ。


春節にお菓子にふさわしいのがアンクークエ (Ang Ku Kueh 紅亀粿)。亀の甲羅を模した長寿を表す縁起菓子。色とりどりの蒸し餅で、中に小豆・緑豆・カヤ(ヤシ砂糖)などの餡が入っています。春節時だけでなく年がら年中売られていますけど。このような中華菓子を作ろう体験教室も開かれます。



日本の獅子舞のルーツはもちろん中国。獅子舞は中国~東南アジアで独自の発展を遂げますが、マレーシアではクンフーなど中国武術の影響を受け、高いポールの上でライオンが演舞をするアクロバテック・ライオンダンスが生まれました。春節時期はモールなどで演舞が見られます。


アクロバテック・ライオンダンスは競技化されており国際大会も開かれます。演者は華人が多いですが、マレー系やインド系の参加者もたまに見かけます。


マレーシアでは春節はCNYと略されることがあります。Chinese New Year の略ですね。月の運行を軸にした旧暦で行われることから Lunar New Year という表示も時々見ますが前者の方が多い感じ。
マレー語ではTahun Baru Cina (タフン・バル・チナ)で直訳すれば「年・新しい・中国」。マレー語は修飾語が後につくのです。


ベトナムや韓国も春節を祝います。中国起源でも自分たちの独自の文化になっているので CNY という表記を嫌い Lunar New Year を使っています。

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