多民族国家マレーシアは宗教も多く、主要宗教の大きなお祭りは祝日になっています。去る5/31は仏教の開祖お釈迦様の誕生日ウェサック・デーで祝日。クアラルンプールではブリックフィールズにある仏教寺院に仏教各宗派の信者が集まり、仏像が飾られた山車を繰り出して市内をパレードします。
マレーシアの仏教事情
マレーシア人の64%はムスリム(イスラム教徒)ですが、19%ほど仏教徒もいます。仏教徒多くがの華人(中国系)で、華人の多いクアラルンプールでは人口の32%が仏教徒なのです。
またクアラルンプールには東南アジア~南アジアの仏教国出身者も多く、これらの国の信者が集まる仏教寺院が各地に設けられています。
中国以外の主な仏教国はタイ、ラオス、ミャンマー、ベトナム、スリランカ、ネパールなどで、これらの国の信者が5/31に集いました。

クアラルンプールで最も盛大にウェサック・デーが祝われるのがブリックフィールズにあるマハーヴィハラ寺院です。
1894年にシンハラ人が建立したスリランカ仏教系の寺で、普段は静かで学研的な雰囲気の寺院。
LRT、KTMかモノレールでKLセントラル駅に行き、そこから徒歩10分で着きます。
寺院に近づくと道路端に山車が停められていて、各国の信者が準備をしていました。


山車の装飾は当然お釈迦様がテーマですが、いくつかパターンがあります。多いのが「ナーガ(龍・蛇神)に守られるお釈迦様」。古代よりインドで蛇は恐れられるてきましたが、同時に神仏を守る存在でもあります。
仏教でもナーガはお釈迦様を守る存在で、東南アジア~中国に仏教が伝わった時、その姿は龍に変化しました。


右手で天、左手で地指す赤ちゃんお釈迦様の像も人気。誕生の時にこのポーズで「天上天下唯我独尊」とのたまわった故事からきています。


寺院前の賑わい


販売テントで神像が売られるがヒンドゥー教の神様だった。仏教の行事なのになぜヒンドゥー教神像? 実は仏教・ヒンドゥー教は親戚でお互いに関連があります。ヒンドゥー教では仏陀はヴィシュヌ神の9番目の化身として拝まれており、仏教では数々のヒンドゥー教神を守護神として取り込んでいます。ヒンドゥー教のガネーシャ神は仏教では歓喜天(かんぎてん)として拝まれ、その弟でマレーシアで篤く信仰されているムルガン神(バトゥ・ケーヴの巨大像の神様)は仏教名は韋駄天(いだてん)なのです。


ウェサックデーには他の宗教のお祭りなど絶対行かないヒンドゥー教徒のインド人が大勢来ていました。



を表す絵なのです
仏教は2500年ほど前にルンビニ(現ネパール南部)で、ゴータマ・シッダールタがシャカ族の王子として生まれた所ところから始まります。シッダールタは成人し妻子も得ますが、世の苦しみから逃れるため出家。やがて悟りを開いて仏陀(真理に目覚めた者)となり、人々を救う教えを広めました。80歳で亡くなりますが(入滅)、釈迦如来となりすべての人を救う存在としてあがめられます。
仏教ではお釈迦様の誕生、悟り、入滅がすべて同じ旧暦4/8に起こったとしており、この日をWeasak(またはVesak)として祝うのです。
日本でも灌仏会または花祭りという仏教行事として残りますが、あまり一般的なお祭りではないですね。しかし南アジア~東南アジアでは盛大に行われます。


仏教説話のひとつにスジャータという娘が登場します。苦行で弱ったシッダールタに乳粥を差し出してその命を救うという役柄。名古屋にスジャータめいらくという企業がありますが、コーヒー用ミルクの会社ですね。


※ シッダールタとお釈迦様と仏様はどう違うの?
シッダールタは本名で、シャカ族(釈迦族)出身のためお釈迦様とも呼ばれます。
仏様は仏陀の略称で、お釈迦様は仏陀になられため仏様とも呼ばれますが、仏様は複数います。仏様は如来(阿弥陀如来、大日如来など)と呼ばれ、お釈迦様は釈迦如来とおっしゃいます。また菩薩(観音菩薩、地蔵菩薩など)という準仏様もいらっしゃいます。


パレードが始まりました
クアラルンプールの日没は7:30あたり。日が暮れるとパレードが始まりました。

山車はお寺や国別集団で運営されているみたい。山車の後ろに信者が従います。










パレードはKLセントラル駅前の大通り出ました。



パレードはこの後ブキビンタンまで行くようですが、トラタロウ一行はこのへんで撤収です。

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