今年も8月31日がやって来ました。1957年のこの日にイギリス植民地だったマレーシアが独立したのです。マレー語で独立をMERDEKA(ムルデカ)と言い8月から9月半ばまでムルデカお祝いムード一色。
各地で独立記念行事が行われますが、クアラルンプールでは行政都市プトラジャヤで国王陛下御臨席の下、大規模なパレードが行われます。今年は推定観客数8万人と報道される独立記念日パレードを見に行きました。
※ 2024年の様子はこちら
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パレード会場への行き方は?
会場であるプトラジャヤはクアラルンプールの南約30Kmにある行政都市で、MM2Hビザ手続き関係で行く人も多い所です。普段はKTM、バスなど複数の交通機関がありますが、この日は車か超早朝から運行しているMRTプトラジャ線しかありません。なぜなら良い場所を確保するには朝5時台には会場に着いている必要があるため。
遅く行くとパレードの通る大通りに近づくこともできず、大量のマレーシア人を見物するはめになります。
※ 遅く行くとどうなるかはこちら
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運行されています。


プトラジャヤ駅から会場へは無料シャトルバスが運行されていますが、トラタロウは歩いて行きます。なぜならセレモニー会場となるプトラジャヤ広場(丸いドーム屋根の最高裁判所の前)は招待客用のため近づくのは難しい感じ。パレードはそこから北に向かいますが良いポイントがあるのです。

黄色マーカーおすすめポイント

パレードは大通り中央を進む徒歩パレードと進行方向左車線を進む車輛パレードに分かれます。徒歩パレードは大通りのどちら側からも等距離ですが、車輛パレードは左側(西側)の沿道から見るのが良いでしょう。そして車輛パレードは財務省を過ぎたあたりで左に折れて会場を離れます。左に折れる場所の対面から見ると前方と側面、両方からの撮影ができるのでお気に入りの場所なのです。


駅からお気に入りポイントまで徒歩30分。シャトルバスだと少し離れた場所に連れていかれるので、どちらが早いか難しい所です。5時半に着きましたが、すでに場所取りが始まっていました。幸い良いポイントをGetです。


良いポイントは取れましたがここからの待ちが長い。案内では7時開始となっていましたが、実際には案内通りには始まりません。7:20ごろから旗を立てた来賓の車が入ってきました。イラン国旗や日の丸もあります。
そして白バイ隊に先導された車が来て、観客からも歓声が上がる。どうやら国王陛下御光臨のようです。


儀仗兵や救急車も随行していましたが、救急車はジョホール州病院のそれ。現国王陛下はジョホール州のスルタンですので地元の病院を手配しているのかな。
※ マレーシアの王様は9人いるスルタン(地方君主)から選出(実際は輪番制)されます。現国王イブラヒム陛下は2029年1月までの任期です。


8時過ぎにメイン会場の方から歓声が上がります。セレモニーが始まったようですが、ここは離れているので音がちょっと聞こえるだけ。


パレードの始まりです
9時近くになると楽隊の音が近づいてきます。ようやくパレードの先陣がやってきました。

軍楽隊に続いて白い巨大な箱? のような物が登場しましたが国旗かな。マレーシア国旗『ジャルール・ゲミラン』(栄光のストライプ)は普段から掲げられていますが、ムルデカ(独立)シーズン中はあちらこちら国旗だらけになります。


軍楽隊には旧宗主国イギリスの影響なのかスコットランドの楽器バグパイプが組み込まれていたりします。敬礼も手のひらを相手に向けるイギリス式でした。


軍楽隊に続いて色鮮やかな衣装で登場する一団があります。各民族が民族衣装で参加しています。

マレーシアの主要民族はマレー系、華人系、インド系ですが先住民族・少数民族も多いのです。マレー半島の先住民はオラン・アスリ(Orang Asii )、ボルネオ島ではオラン・アサル( Orang Asai )と呼ばれどちらも「本来の人」というような意味。オランは「人」で日本人はオラン・ジュプン、「森の人」はオラン・ウータンです。


イベントなどで様々な民族衣装が登場しますが、とても識別できませんね。


車輛パレードが通ります
徒歩パレードと並行して一般車輛パレードが来ました。有名なキャラクターや企業が参加しています。毎年参加者が変わるので今年はどこが出るか楽しみ。
先頭にいたのがマレー熊のキャラ、ウィラとマンジャをのせた山車。観光客誘致キャンペーン 2026 Visit Malaysia のマスコットでクアラルンプールのいたる所で見かけます。


数台の緑色の車を引き連れた山車が出現。ネスレ社のチョコレート飲料ミロはマレーシアでは国民的飲料として大人気。イベントには緑色のミロ車が出現し無料試飲カップを配ります。試飲カップを配る人はアバン・ミロ(ミロお兄さん)と呼ばれる親しまれています。この会場にも試飲車が来ていました。


マレーシア最大の通信キャリア会社セルコムデジの山車が登場。日本からの旅行者で空港でここのSIMカードを買った人も多いはず。トラタロウもここのプランを使っています。


アストロと書いてあるので有料テレビかな? でも車体はクアラルンプール市内を走っている乗り降り自由の観光バスですね。


マレーシアに住んでいると馴染みの企業や車輛が続々登場です。




最後に登場した山車に子供たちが大歓声! 20年も続くマレーシアの人気アニメ『 Upin & Ipin 』のキャラが登場です。あまりの人気に毎年登場しているような。


チャイナタウンの隣にある土産物市場セントラルマーケットに『 Upin & Ipin 』のショップがあるらしい。サンリオショップみたいなものかな。
特殊車両はパレードの華
普段は見る機会が少ない特殊車両も派遣されています。消防・警察・レスキュー関係が多いかな。






爆音が聞こえてたら上空にも注意。空軍の飛行部隊が通過するのです。




消防よりも警察よりもレアなのが装甲戦闘車両や火砲。独立記念日パレードの真打です。




マレーシア陸軍のMBT(主力戦車)はロシアのT72をポーランドが改造したPT-91。マレーシアは伝統武術シラットの達人を意味するペンデカルと呼ばれています。


1時間ほどでパレードは終了。みんな解放された道路に出て記念撮影です。

国旗を持ったりMALAYSIAの文字や国旗をアレンジした服を着ている人が沢山いました。




ちなみに観客はトラタロウの目算では97%ぐらいはマレー系。23%もいる華人はちらほら見る程度、7%いるインド系はごくまれという感じでした。独立記念日だから全民族が盛り上がるわけではありません。
理由のひとつとしてマレーシアでは公務員や軍人はほとんどマレー系・先住民族系から採用されるブミプトラ政策をとっているため。パレードに参加した隊員もほぼマレー系なので華人やインド系はあまり関心が無さそう。


メイン会場近くからプトラジャ・セントラル駅までは徒歩で約40分ですが、今回は無料シャトルバスに乗ってみました。でも長蛇の列で乗るまでに30分かかりバスでも歩いても時間的には変わらないと判明。


これではプトラジャヤ線にも待たなければ乗れないかな? と思っていたら4分ごとに着発車しておりすぐに乗れました。朝のラッシュ時より過密なスケジュールですね。
来年は独立70周年の節目で、さらに盛大に行われるかも。

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