10年ぶりのマレーシア国内旅行に行ってきました。今回はマレー半島東海岸部のクランタン州、トレンガヌ州、パハン州がメインで最南端のジョホール州にも寄ってみました。マレーシアの有名観光地は西海岸部に多いためあまり外国人観光客は訪れないマイナーな地域ですね。
前回に引き続きクアラトレンガヌ市内の様子をレポートします。
※ この記事は姉妹ブログ『トラベルダイアリートラタロウ』に
「海外旅行記NO68 マレーシア東海岸部 ② クアラトレンガヌ編」としても掲載されます。
クアラトレンガヌ見聞録(下)
⑦ パヤン市場にいきました
クアラトレンガヌの中央市場はトレンガヌ川沿いの Pasar Kedai Payang Terengganu。なかなか整備されてきれいな総合市場の隣に生鮮食品市場があります。だけど街の中心部は空洞化しているためか人口が多い割に人気が少ない感じ。



マレーシア半島部は東西共に沿岸部だが西より東海岸部の方が魚を良く食べるとか。鮮魚売り場の感じは同じようだが、クアラルンプールではあまり見ない魚の干物が売られていた。




食品以外を扱う総合市場が立派。目立つのが亀のぬいぐるみ専門店が何軒もあったこと。長い海岸線がありウミガメが産卵に上陸するのです。




⑧ クリスタルモスクです
2008年に建立されたクリスタルモスクはクアラトレンガヌのシンボル。島に建てられたそれはトレンガヌ側に面しています。鋼鉄を組み鏡面仕上げされたモスクは朝日に輝き…と言いたいが曇っていました。

市の中心部からトレンガヌ川に沿って10Kmほど西にあるので歩いては行けません。近郊バスターミナルからT21番バス(3リンギッ=¥120)、30分ほどで着きます。

終点から駐車場を通ってモスク正面に行けますが、川沿いの遊歩道に出たほうが眺望がよろしい。ちなみに朝9時ごろ来たが観光客は誰一人いなかった。


モスク内部にも入れますがドレスコードあり。引っかかっても外套(ジュバ)を貸してくれます。男性は長袖・長ズボンならだいたいOK。女性は髪を覆っていないとダメです。入場無料。


モスクから数百m離れた所に船着き場があり、お土産屋、売店、トイレがあります。ここから跳ね橋まで観光船が出るので興味のある方は乗ってみて。


⑨ 各種博物館があるけれど…
クリスタルモスクのある地域は島になっています。その西半分には Taman Monumen(モニュメント公園)という野外博物館。世界中のモスクの大きなミュニチア(矛盾する表現かな?)が点在しているとか。ちょっと興味がわいたが露骨な外国人料金になっていたのでパス。




多少高くても入ってみようと思っていたのが Kampung Budaya Terengganu。バスで街に戻る途中にトレンガヌ博物館があり、そこに隣接する野外博物館。林のなかに各地の建物が移築されています。


入場券売り場は閉まっていたが、野外博物館の入り口はオープン。各建物の内部には入れないが散策しながら外観を見るのはOKでした。


現役時代はよく博物館に行きましたがやがて気づきました。よほど自分が好きな分野の展示ではない限り忘れてしまいますね。最近は安いか無料の博物館以外は行ってません。特にトレンガヌ博物館はマレーシア最大というが、露骨に高額な外国人を取るのでパス。


⑩ クアラトレンガヌ・ドローブリッジ(跳ね橋)
クアラトレンガヌはトレンガヌ川の河口にできた街。2019年に大きなドローブリッジ(跳ね橋)が作られましたが、モスクを思わせる4本のミナレット(尖塔)を備えたそれはクアラトレンガヌの新しいシンボルとなっています。



チャイナタウンのあたりからトレンガヌ川沿いに遊歩道が整備されており、河口の景色を楽しみながらドローブリッジまで行けます。

全長638mの跳ね橋はロンドンのタワーブリッジを模しているとか。夜はライトアップされます。


⑪ 中華街の中秋節に行ってみた
初日にチャイナタウンに行った時に中秋節のお祭り開催のバナーを見ました。クアラトレンガヌ滞在の最終日だったので行ってみました。


中国で旧暦(農暦)8/15に行われる秋の豊作を祝う行事です。家族円満のシンボルである満月を見ながら月餅をいただきます。日本では「中秋の名月」として観月の行事になりました。




マレーシアの華人お祭りで欠かせないのがライオンダンス。着ぐるみライオン(獅子)を使い、春節(旧正月)に行われる踊り。獅子が邪を払い、幸運を招き入れ、富と繁栄をもたらす、と良い事だらけです。


クアラルンプールでは各地の華人コミュニティがライオンダンス演舞団を持ち伝統芸能を保持していますが、華人の少ないクアラトレンガヌでも頑張っていますね。


マレーシアで生まれたのがアクロバテック・ライオンダンス。高いポールの上に乗ったライオンが多彩な技を披露します。春節時期にKLに来ればモールなどで見る機会があります。国際競技会も開催されるらしい。
※ 2025 春節の華 ライオンダンスに10回遭遇してみた に移動します。


舞台が設けられ中国楽器の演奏団が待機中。





⑫ 旅のB級グルメ
さすが東海岸部は本場だなと思わせるのがクロポ( Keropok Lekor )。漁業の盛んな東海岸部で水揚げされた魚のすり身を揚げたスナック。すり身をLekor(細長く延す)したクロポレコーや薄切りにして揚げたせんべい状のクロポッ・クピンがポピュラー。


KLでも夜店やフードコートで揚げられているが、こちらの店はすり身から作る製造・販売店。なんだかいたる所にあるし、イベントにも出店。辛いケチャップみたいなソースで食べていた。


マレー系料理を安く手軽に食べられるのがナシチャンプル店。20種類ほどのオカズが並んでおり、ご飯を盛ったお皿に自分で好みのオカズをよそいます。
バスタの近くによさげな店を見つけたが昼時は地元民でにぎわっていました。KLにもナシチャンプル店は多いのだが、ちょっと違ったのが手食(てしょく)率の高さ。マレーシアは基本的にカトラリーを使わず手で食べる文化圏です。でも近代化が進むとスプーンとフォークで食べる習慣も広がってきました。
KLだと場所にもよるが手食率は半分くらいか?ところがクアラトレンガヌはほぼ100%手食。

トラタロウはインドで地元民に手食を伝授されたのでKLでもインド料理は手で食べています。でもマレー系料理はカトラリー使用。なぜならマレー系料理の方が油が多くて、後の手洗いが大変だから。ちなみにインド人もマレー系も手食では右手しか使いません。
※ 世界のB級グルメ/06 ナシ・チャンプル in マレーシア に移動します。


インド系が7%もいるマレーシアではトーサイやアッパムなどインド系朝食がポピュラー。KLではこのての店はインド系が経営している場合が多いが、クアラトレンガヌはインド系が少ないためかマレー系一家が経営していました。ムスリム系インド人が生み出したというロティチャナイはインド料理店にはありません。
※ 世界のB級グルメ/15 朝食 in インド に移動します。
※ 世界のB級グルメ/07 ロティチャナイ in マレーシア に移動します。


お昼ご飯はチャイナタウンで麺。マレーシアでポピュラーなのはイエローミーと呼ばれる物。中華の麵料理にもマレー系のミーゴレンにも使える万能麺。でもコシが無いのでトラタロウはあまり好きではありません。生麺もあるけれどスピード重視の屋台ではあまり使われませんね。
夕食はインド屋を見つけたのでマトンビリヤーニと魚カレー。なかなか肉の量も多くてこれで16リンギッ(¥640)ならお得です。

各8リンギッ(¥320)

お宿の近くに名物のナシ・ミニャ( Nasi Minyak ) 専門店があった。ギー(バター精製油)を入れて炊いたご飯で牛肉煮込みと合わせて食べると美味。今まで気づかなかったのは昼までで閉めてしまうため。マレーシアの個人経営飲食店は時間限定の店が多いのです。


マレーシアの国民食のひとつがナシレマ。ココナッツミルクを入れて炊いたご飯に簡単なオカズを組み合わせ、お持ち帰り用はバナナの葉で三角形に包みます。バスタの売店で魚煮が入った物を見つけました。KLでも見たことが無かったが、魚好きの東海岸部ならではですね。
世界のB級グルメ/18 ナシレマ(ナシルマ) in マレーシア にも加筆しておこう。


⑬ そうだったんだトレンガヌ州
クアラルンプールに住んでいるとはいえ地方の様子は案外知らないものです。今回いろいろ調べていたら「そうだったんだ」という情報がいろいろ出てきました。

KLからもかなり遠くて、貿易港も無くて、農業・漁業以外の産業が無さそう。ところがトレンガヌ州は裕福な州でした。
マレーシアは産油国でボルネオ北部の油田が有名ですが、トレンガヌ州の沖合にも1970年に発見されたタピス油田があります。おかげで連邦政府からの石油特別交付金がガバガバ入り、マレーシア随一の優良財政を誇るお金持ち州です。

クアンタンに行く途中トレンガヌ州南部の都市ケルテ( Kerteh )を通ったらすごい規模の石油精製施設やコンビナート群が見られました。
トレンガヌ州が世界的に知られているのは美しい島と海。3月~10月のダイビングシーズンには世界中からダイバーが集まるとか。また長い海岸線はウミガメの産卵地としても有名。
トラタロウは2016年にプルフンティアン島にシュノーケリングに行きました。コタバルから行ったので気づきもしませんでしたが、そこもトレンガヌ州でした。


トレンガヌ州はクランタン州と並んでムスリム人口が多い州です。金曜日のお昼時、歩き疲れて大きなモールに入って10分後、すべての店のシャッターが閉まり買い物客も外に出されてしまいました。
ムスリムは礼拝の義務がありますが、金曜午後の礼拝が一番重要視されるためモールもその時間帯は閉まってしまうみたい。
KL市内は華人系とインド系が多くムスリム率は5割程度なので考えられない現象。敬虔なムスリムが多いこの2州ならではの制度でした。



これでクアラトレンガヌ編は終了。
マレー半島東海岸部に行ってみた ⑤ クアンタン編(上)鋭意製作中です

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