今年5月くらいから、あちらこちらに「ASEAN」と書かれた旗や看板が設置されていきました。どうやら今年はマレーシアが議長国となりクアラルンプールで会議が開かれるようです。
一般庶民にはあまり関係なさそうですが、普段と少しだけ違ったASEAN会議下のクアラルンプール市内を感じてみました。
ASEAN とはなにかな?
高校生以上の日本人なら「アセアン」という言葉は聞いたことがあるでしょう。トラタロウも中学校の地理あたりで登場し、高校受験勉強で「東南アジア諸国連合」という訳語を覚えた記憶があります。
ただ多くの人は何を行う組織であるかまでは知りません。元社会科教師のトラタロウだって「東南アジア諸国が政治・経済・文化で協力する組織」ぐらいの認識しかありませんもの。
まあ、普段は日本とそんなに密接な関係はないのでそんなものでしょう。

ASEAN加盟国の旗(アルファベット順です)がありました。トラタロウは昔は教えていたので10加盟国は全部知っていますが、旗は全部知りません。2~3分からない旗もありました。※回答は画像の次

左からブルネイ(これは知らなかった)、カンボジア(アンコールワットがモチーフ)、インドネシア(8月に行って沢山見ました)、ラオス(中央青い線はメコン河)、マレーシア(Jalur Gemilangと言います。「栄光のストライプ」という意味)、ミャンマー(これも知らなかった)、フィリピン(太陽があると熱帯ぽいですね)、シンガポール(三日月あるけどイスラム教国とは言い難い)、タイ(これもマイナーかな)、ベトナム(社会主義国なので赤地に星)。
議長国はアルファベット順に任期1年の輪番せい。前回はラオスで次回はミャンマーになるはずだが(内戦で)できるのか?

ASEANの発足は1967年。インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイから始まり、その後加盟国が増加。1999年カンボジアの参加で計10ヶ国です。
そして今回から2002年にインドネシアから独立した国・東ティモールが加盟することになりました。
26年ぶりの加盟国増加ですが、これで当分打ち止めかな。


会議の始まる1週間ほど出前にマルリを自転車で走っていました。するとパトカー数台と十数台の白バイが群れをなして走っていました。
脇道から幹線道路に1台の白バイが走り出て一般車両を止めます。後続の車輛が空いた幹線道路にスムーズに侵入する練習を繰り返していました。要人の警護と送迎の練習をしていたようです。
十数ヶ国の首脳が来馬(マレーシアは漢字で馬来西亜)するので警備は大変ですね。開催中にブキビンタンのあたりをウォーキングしていたら、大型ホテルに警察官が大量に宿泊している様子。マレーシア中から警察官が動員されているのですね。
日本大使館からは在留邦人に対して次のようなメールが送られています

高市首相も参加されました
東南アジア諸国もかなり力をつけてきたので、ASEAN以外の国々の首脳も参加します。今回は首相就任から初めての外遊となる高市首相も来馬しました。
JALで来るのかなと思っちゃいますが、首相が外遊する時には政府専用機を使います。天皇・皇族、国賓、総理・国務大臣クラスしか使えません。
現在はボーイング777が予備機を入れて2機使われています。


2019年にボーイング747から機種変更されました。随行員・同行などなど合わせて250名が乗れる「空飛ぶ首相官邸」です。
ちなみに運用担当は航空自衛隊。コードネームは JAPANISE AIRFORCE 001/002 だとか。
アメリカのトランプ大統領も来馬されていたので大統領専用機 AIRFORCE ONE と一緒に駐機していたかも。
ちなみに高市首相はどこに宿泊されたのか?
ネットでニュースを拾ってみるとインターコンチネンタルホテル。
調べてみたらKLCCのペトロナス・ツインタワーの近くで、トラタロウ宅からも徒歩で行ける距離です。日本国首相と同じ空の下で寝ていたのですね。まあ、そんな人は何万人もいますが(笑)。
ASEAN会議初日の26日は自転車でプドゥ市場に行っていました。帰りにブキビンタンを通ったら警察官が大勢いて一部の道を路封鎖中です。要人の移動があるようですが、自転車で裏道を行けば問題なし。


アンパン通りで白バイに先導される黒塗り高級車を発見。あとでナンバープレートを確認したらブラジルでした。マレーシア/ブラジルはあまりにも遠いので ???。調べたらブラジルのルラ・ダ・シルバ大統領も来馬していました。
ブラジルからマレーシアにはどのルートを飛んだのでしょう。南太平洋横断は遠すぎるので、南大西洋・アフリカ大陸・インド洋横断コースでしょうか。それでも直行・無着陸は難しいかな。
日本から出るフライトで最長路線は成田/メキシコシティ、15時間だそうです。ブラジル/マレーシアはそれよりも遠いですから。
普段とは少しだけ違うクアラルンプール市内でした。

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