何だか2025年のマレーシア(クアラルンプールだけかもしれないが)では妙にカピバラのヌイグルミやキャラ商品を見ます。どうもマレーシアはカピバラ・ブームみたい。カピバラは南米原産の哺乳類で、そのほんわかした表情が人気です。ブームの様子を感じてみました。
トラタロウはネズミ年にカピバラを知る
今ではカピバラという動物は日本でも知られていますが、トラタロウが初めてその存在を知ったのは30年ほど前。ネズミ年だったので1996年かな。
カワイイおねえさんと一緒に温泉につかる変な動物の写真が雑誌のグラビアに載っておりました。これが世界最大のネズミの仲間(げっ歯類)のカピバラでネズミ年にちなんだ企画。
ネタみたいな企画ですが、体調1m近くあるネズミはインパクトがありましたね。

実際のカピバラを見たのが2003年のエクアドル。アマゾン河での現地ツァーで水辺にいる野生のカピバラを発見しいささか感動です。ところがその晩「カピバラの群れを見に行こう」と言われガイドについていくと、本当にカピバラ・ファミリーのねぐらがありました。ただ大勢の人間が来たのに逃げません。フラッシュで撮影しても平気な顔。どうも餌付けされているようでちょっと興ざめ。


ちなみに東南アジアもアマゾン河流域と同じく熱帯雨林気候ですがカピバラはいません。
代表的な野生動物はトラ、象、オランウータン、バク、テングザルなどです。
ところが2025年は妙にカピバラ関連商品を見るようになりました。




カピバラ関連商品の数々がこれ
やはりカピバラ関連商品の王道はヌイグルミ。カピバラのノンビリした表情をよく表現しています。

様々なヌイグルミがありますが、何かを食べているカピバラというのもパターンのひとつ。ニンジンやイチゴはOKですがカピバラはフライドポテトを食べるのか? まあ、真面目に突っ込んではいけません。


何かを食べるカピバラのパターンに中国伝統菓子タンフールー(糖葫芦)とおぼしき物がありました。
山査子(サンザシ)という姫リンゴみたいな実に飴をコーテイングした物。酸味のあるサンザシと飴がマッチして素朴な美味しさ。
サンザシは中国以外ではまず見ませんが、イチゴやブドウを使った派生商品はマレーシアでも見ますね。

縁起が良いと中国人が好む「柿」をあしらった物や「福」の字をつけた物が多いのは中国色を感じます。ちなみにカピバラの漢字音訳は「卡皮巴拉」です。


KLのカピバラ・ブームは中国から来たのか? 一時帰国の帰りに北京に寄ったので様子を見たらカピバラ人形はありましたがブームというほどではありませんでした。


ヌイグルミ以外の関連商品は、とにかくカピバラのキャラをつけておけばいいや、みたいな感じの物が多い。



ちょっと凝ったのがカピバラ模様バック。カピバラ立体造形バックならそそられるが、作るの難しそうですね。




マレーシア人なんだか着ぐるみが好きなようで、繁華街・夜市によく登場します。

KL のカピバラ・ブームの背景はこのニュースかな? 2022年にKL の国立動物園のカピバラ舎に猫が入りこみ同居しだしたとか。「猫とネズミ」の取り合わせということで話題になりました。これを見た商売人(おそらく華人)が仕掛けたのかな。
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最近カピバラ・ヌイグルミが減るなどブーム終焉の雰囲気が見えてきました。
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