クアラルンプールに移住して3年近くたちました。KL市内のいろいろな画像を集めてきましたが、その一つが「バス」。日本にもバスマニア・バスファンと呼ばれる趣味人がいますが、海外のバスもいかがですか? マレー語では BUS ではなく BAS となります。
オープントップバス
クアラルンプール市内を歩いていると必ず見かける2階建てオープントップバス。KL中心部の名所30ヶ所近くを巡回しており乗り降り自由で市内観光を楽しめます。

車体に RONDA-RONDA と書いてあるのでどちらが名称なんだ? と悩んでしまいます。ホームページがHOP-ON HOP-OFF で出ているのでこちらかな。
HPに移動します

ブキビンタンのスンガイワンモール前を起点として南北2コース。なかなか良く練られたコースで漏れがありません。強いて言えばプドゥ市場が無いくらい。




観光バス
近年マレーシアはなかなかの観光国で2024年には2610万人が訪れています。クアラルンプールには1650万人が来ており都市への訪問数としては世界10位(1位バンコク、2位イスタンブール、3位ロンドン)、前年比70%増だとか。通りで最近観光バスが走りまわっている訳だ。観光バスには大小を問わず「BAS PERSIARAN」の文字があります。






クアラルンプール在住者または最近KLを訪問された方は、街中にマレーグマ(東南アジアに住む世界最小の熊)のキャラが飾られているのに気づかれたことでしょう。観光誘致のキャラでポスターには書かれていませんが、名前があることをご存じですか? ある観光バスに男の子は Wira (ヒーロー)、女の子は Manja (甘えん坊)と書かれていました。

市内バス
クアラルンプール市内を走るほとんどの市内バスは Rapid KL 経営の公営バスです。路線は170もあり網目のように広がっています。以前は現金でしたが現在は「タッチアンドゴー」という交通カードが必要。前から乗ってカードを当てると路線の最大利用金が引かれ、降りるときもう一度当てると差額が戻るしくみ。


駅がはっきり分かる市内鉄道にくらべ旅行者には使いにくいですが、グーグルマップなどを使うと乗りこなすのも簡単。トラタロウも現在は市内鉄道より使っています。ただ朝夕のラッシュ時(特に夕方スコールがあると)は避けたほうが賢明かも。


ダブルデッカーバスの2階最前列は前方展望が最高。トラタロウが乗るのはだいたい平日のラッシュが終わった後なので最前列もけっこう空いています。どの路線がダブルデッカーバスなのかは調べられませんが、300、450、600番はトラタロウが乗ったことがありますので確実。主な路線とバス停は Rapid KL のHP で確認できます。


車体はボルボかな

一度だけ故障したのかレッカー移動する Rapid KL バスを見ました。ちゃんと専用レッカー車があるんですね。

クアラルンプールで交通機関を使う時に何かと便利なタッチ・アンド・ゴーカードは空港では売っていないそうです。多くの旅行者が訪れるKLセントラル駅に隣接するモール、NUセントラルのLevel 2 で販売・入金しているとのことで行ってみました。

タッチ・アンド・ゴーカードについてはこちらの記事が詳しい
マレーシアのタッチアンドゴーはどこで買える?買い方&チャージ方法 に移動します
GOKL バス

Rapid KL バスと共にKL市内でよく見かける緑の車体のバスがGOKL。2012年に運行が始まった無料バスで、最初の4路線(01グリーン、02パープル、03レッド、04ブルー)は観光にも便利。2024年から外国人は有料となりましたがメリットもあります。
① 1リンギッ(¥35)均一料金で安い。
② VISAカードなどでも払える。
③ 有料化したら空いている。
詳しくは下記のコンテンツを
外国人有料化の GOKL に乗ってみた に移動します




スクールバス
マレーシア(少なくともKLでは)の小学生は基本的に親や雇われたドライバーが送迎します。治安が悪い、ドライバーの歩行者優先が無い、登校時は暗いなど日本とは条件が全然違うので。
学校がスクールバスは運営している場合もありますが、なぜかアメリカンなバスが採用されています。
マレー語で学校は セコラ(Sekolah)ですが、Schoolの語源のギリシア語スコレーやラテン語のスコラから来ていますね。



昔のバス

古めかしい画像ですが、これはトラタロウが1993年にKLに来た時に撮った物。
当時はKTM(マレーシア国鉄)はありましたが、市内鉄道もモノレールモも無く、市内交通はBAS MINI という小型バスだけ。
なんで「ミニバス」じゃないんだ、と思いましたが、マレー語は装飾語は後ろにくると後で知りました。

当時のレートで¥27くらい
この BAS MINI が国立博物館で展示されていてビックリ! 30年以上も前の物なので歴史資料扱いなのね。イベントで保存されていた車輛が出てきたりします。


路線によって色が違うみたい
BAS MINI は1998年まで運行されました。マレーシア人の年配者と話をするときは良いネタになりますが、若者には「なにそれ?」という顔をされます。
以上KLの「働くバス」でした。またKLの「働く自動車」もまとめてみたいです。
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