観光地でもある大都会クアラルンプールですが、ガイドブックにも載っていないローカル色あふれる地域を訪れてみます。今回はクアラルンプール中心部から車で30ほどの郊外にあるモントキアラ。高層マンション林立するKLでもオシャレな住宅街です。しかしその南側にはローカルな雰囲気の飲食店街があり散策してみました。地区としてはモントキアラではなくスリハルタマス(Sri Hartama)になります。
※ あまり観光にも買い物にもグルメにも役立ちません(笑)。KLにこんな場所があるんだな、というだけのお話です。
モントキアラはどんな場所?
クアラルンプールには1万人ほどの日本人が住んでいますが、モントキアラに住む人も多いはず。1990年代末から開発が始まったここは、50を越える高層マンションが立ち並び、いくつものモールやスーパーがあるハイソな住宅地と評価されています。
根がバックパッカーでローカルな雰囲気を好むトラタロウには無縁の地で、1回しか行ったことがありませんでした。

KLを探索するトラタロウですが、最近モントキアラに簡単に行けるバス190番を発見。
Pasar Seni 駅に隣接するバスステーションを発車したバスは、マスジット・ジャメを経由して北上し、Sentul で西に向かい約50分でモントキアラに到着します。
しかしバスの終点はハイソな住宅地とは違った雰囲気の場所でした。


バスターミナルから出る便もあります。



バスはやがて緩やかな坂道を登っていき、左手には高層マンション群が見えてきます。モントキアラのMontは山を意味しますが、山の上という感じではありません。元々はブキ・キアラ( Bukit は丘を意味)と呼ばれた丘陵地帯でした。KLの繁華街ブキビンタンも丘の上で、ビンタンは「星」ですので「星ヶ丘」ですね。


バスが着いたのは低層ビルが並ぶ少し古い感じの商業街。西側にひとつだけ高層マンションが見えますが、林立する高層マンション群というモントキアラのイメージと違います。
ここはモントキアラの南にある三角形の商業地。三方は歴史ありげな戸建て住宅群に囲まれ、高速道路をはさんだ北側にのみ高層マンション群が見えます。
察するに最初に戸建て住宅と商業地が開発され、後から丘を崩して高層マンション群が建設されたのかな。このあたりスリハルタマス地区も高級住宅街として知られています。



ほぼ飲食店街でした
ちょっと古びた商業施設を歩いてみます。開発当初は分かりませんが、外国人や駐在員の多いモントキアラの人口が増えたせいか、現在はほぼ飲食店街がメインとなっています。特に韓国物多いな。







うなぎ屋がありました。海外で専門店を見るのは初めてかな。ちなみにイスラム教の食物戒律で豚肉や酒は禁じられた食品「ハラーム」になるのは有名ですが、「ウロコの無い魚」もハラームです。
うなぎはハラームなのかな?


スーパーなどでは隔離されている酒類ですが、ここは酒屋もあり。日系居酒屋もあってウェットな飲食店街です。酒を扱わない飲食店街はドライですね。


日韓だけでなく外国料理の店が多いのが特徴みたい。次の画像の中に5軒の外国料理店が映っています。






お酒OKの場所のためかマレー系の飲食店は見かけません。イスラム系はナシカンダーのチェーン店 Pelita があるだけでした。
以外に多いのが華人系の店。中華フードコートが狭い範囲に3つもありました。
おめでたい漢字字句を飾る華人の店が多いですが、そのひとつが「福」の字を逆さまに貼っていました。これは福が逆さまになる「倒福」と福が来る「到福」が同じ音(ダオフー)になるため。


最近中華系麺料理にはまっていますが、ここで食べた滷麵(ローミー)が美味。太いもちもち麺を使った具沢山のあんかけ麺で11リンギッ(¥385)。


マレー系がほとんどいない感じの場所ですが、ひとつだけマレー系の拠点がありました。
ここのランドマークになるのが消防署と職員住宅(おそらく)の建物。マレーシアあるあるですが、消防・警察・市役所など公務員はほとんどがマレー系。先住民なのに経済的には華人・インド人に圧迫されるマレー系を優遇するブミプトラ政策があるためです。



モントキアラ商業施設にも行ってみました
モントキアラのお買物中心地は2つあります。ソラリスとパブリカを中心とする東側と1モントキアラ、プラザモントキアラ、サンウェイ163の3つのモールが集まる西側。
南側飲食店街から徒歩10分ほどで行ける西側のモール群にも行ってみました。






以前開院された「ことびあクリニック」を見学にいきました。
新規開院ことびあクリニックと医療相談窓口ことびあカウンターを見学してみた に移動します

プラザモントキアラの前では露店市が立っていました。食品が主でしてハラールのマレー料理もありますが、華人が商う豚肉料理もかなりあります。客層がイスラム教徒が少ない欧米や東アジアの住民ということですね。

ガーデン・インターナショナルスクール前の通りから帰りのバスに乗ります。バスの乗客はほぼマレー系。まあモントキアラの住民は専ら車利用かな。
丘を下るとマレー系の居住地が多く、丘のうえとふもとで雰囲気が違いました。
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